間違って命を持ってしまったのだ、と思う。

 

生きる事への努力や気力なんてものは最初から持ち合わせていなかった、本当に好きなものなんてなにもない。

ただ生きてきた。

生きているから、死ぬのが怖い。

後天的に得た執着や恐怖や依存

色んなものが生きる事への楔になってしまった

 

最初から間違っていたのに

 

死ぬべき。とか、死んだ方がいい。じゃなかった、一番はじめに命を間違って選んでしまったからこんなに苦しいんだ。

最初に間違えたから普通が出来ない

普通が出来ない人間が立ち止まっても世界は止まらない

つらい!

 

なんとも単純かつ分かりやすい図式だ、そうだ、間違えたんだ、間違ったなら早々と投げ出して最初に戻りたい。

間違えの前に戻りたい。

 

それでも私は死ぬのが怖い

誰かに心から死を惜しんでもらいたい、どうやっても引き止めてもらいたい、そうやって必死に止めてくれる人の前で欲張りな私は「死」まで手にいれて終わってほしい。

 

きっと最初の私は間違えたのだ。

世界はきっと美しく自由で、死ななくて、呼吸ができて、欲しいものは手に入れて、何処へでも行って、なんでも見られて、作りたいものは作れる。

 

そういう風に思い込んでいたから間違えた。

 

苦しい、こんなに苦しいんだったら選ぶ前に教えてくれよ、死にたい

 

最初に間違えたことを続けるのはすごく難しいし苦しい

 

どうして「苦しくても生きなきゃいけないから」なんて言えるんだよ、無理だよ、わたしには

 

どうしてどうしてどうして

最初に間違ったから

 

最初に間違ったから、おとーさん、おかーさんのお金がなくっちゃ生きていけない。

自分で働くのも出来ない、苦しいことなんて、出来ない。

 

だからさぁ、間違えてるんだって、最初を間違えたんだって、そう言ってるじゃん。

 

こんな私でも最後まで引き止めて生きてほしいとどうか願って下さい。

 

犬が死んだらちゃんと死にます。